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いったいどう使おうか?本の要約サービスflierレビュー

 

ビジネス書の要約サービスを使い始めて2ヶ月経ちました。
サービス紹介 | 本の要約サイト flier (フライヤー) - 1冊10分で読めるビジネス書の要約サイト/おすすめ本を新刊から名著までご紹介
まだ使い方を模索中なんだけど、レビューします。

【レビューの前提】
ちなみに私は、月に20冊新しい本(の要約)が読めるゴールドプランの契約してます。
なお評価はもちろん僕の主観ですが、僕は普段、月に2冊から4冊ほど本を読みます。
そういう人間から見た評価と解釈してください。
普段ビジネス書を読まない人にとっては、全く別の使い方ができるサービスだと思うので
その点、気をつけて。

使えるのか、使えないのか

読みたい本は、要約では物足りない。なんというか、体に染み込まない。
良いことが書いてあっても、明日から仕事に活かせるほど身につかない。
だから結局、自分で買って自分で読むしかない。
例えばこの本とか。
すごく面白そうで、とても要約じゃ満足できない。

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一方、読む必要のない駄本は、要約すら読む必要がない。
月たったの20冊の“厳選された”本の中に、なんでこんな駄本が入ってるんだとか思っちゃうけど
まあ駄本ってのも主観だし、話題になってたら無視する訳にもいかないのか。

結局、要約サービスに一番期待するところの
「要約だけ読んで、エッセンスだけ手に入れて満足できる」ケースは
僕の感覚で言えば十冊に一冊、あるかないか。
ゴールドプランに当てはめれば、月に2冊あるかないか。

そんなわけで、当初期待してた使い方は、できそうにありません。

で、要約の質はどうなのか

肝心の「要約の質」でいうと、ばらつきが気になる。
というか、いかにも素人の要約だなあ、と思えるものが散見される。
要約だから少しでも短く的確に、が肝心なのに
「〜と著者は主張する」といった文末がやたら目立つなど。
高校生の読書感想文かよ、と思ってしまう。
あるいは、規定の文字数を一生懸命埋めてるの?という印象。

要約を参考にするからには、自分より読書レベルの高い人が要約したものでないと
参考にならないと思うのだが、そこがちょっと怪しい。
もちろん、的確と思える要約も存在する。レベルの低いものの方が少ない。
でも、月に20冊だからねえ。それくらいのボリュームは全て高品質にしてもらわないと。

flierのサイトによれば、要約の品質はチェックにチェックを重ねてるとのことなので
僕の感覚と合わないだけかも知れませんがねえ…。
気になる人はフリープランに登録して、ご自分の目で見てみてください。

じゃどう使えば良いのか

以上を踏まえていろいろ考えたのですが、
買うべきでない本を選別するにはいいかもしれない。
買おうと思ってたけど、こりゃやめとくか、っていう判断をするために使う。

ただそれは、ある程度量を読んでいる人なら何となくタイトルでわかるようになるもの。
(○○するための50の方法、みたいなやつね)

だとすると…
あとは、分厚く高価な本に絞って、そういう使い方をするか。
分厚く高価な本は、キャッチーなタイトルなんてついていないし、
買って読むにはお金も時間もかかる。
そういう本の選別精度を高めるために使うのが、今のところ
僕が考えるベストの使い方。

しかし分厚く高価な本は、それほどラインナップされてないので、
月に5冊のシルバープランで十分かもしれない。

ゴールドプランもいいけど、
「世に出る良質なビジネス書のダイジェストを読める」という意味では、
ハーバードビジネスレビューのほうが良い気がしている。
今のところ。

あとはまあ、自分が知らなかった新刊に出会えることが
メリットといえばメリットでしょうね。
月数千円払って得るほどのメリットとは言えないけど。

とは言いつつ、もうしばらく、ゴールドプラン使い続けてみようと思います。