書評

助けたいと思ったら、助けちまえばいいんですよ。 【少しだけの書評】伊坂幸太郎 砂漠

伊坂幸太郎という作家が結構好きです。
いや、結構どころか、ほとんど全作品ハードカバーで持ってるんですが。

彼の作品の中に、「砂漠」という本があります。

Kindle版や文庫でも出てます)

この中に出てくるキャラクターとして、西嶋という学生がいるのですが
彼が面白い。

思い込んだら盲目、猪突猛進型で変にバイタリティあふれる学生。

そんな彼が、しきりに主張することがあります。

「たとえばね、手負いの鹿が目の前にいるとしますよね。
脚折れてるんですよ。
で、腹を空かせたチーターが現れますよね。襲われそうですよね。」

で、こういう状況で、鹿を助けたいと思ったら助けちまえばいいんですよ、
と彼は言う。

自然の摂理を壊すとか、そんなこと考えたって結局どっちが正しいか
なんて分からないじゃないですか。
だったら助けちまって、そのあとで考えればいいんですよ、そんなことは。

というようなことです。

むちゃくちゃな論理ですが、
そういう視点をひとつ持っておくのもいいかもしれない。

なんて思いました。
まあそれっぽく言えば、

●全体最適より悪いとは限らない
  つまり、全体最適の名の下に、当事者意識を捨てていないか?
問題にコミットすることを避けてるだけなんじゃないか?
●客観なんて気にするな。主観で動け。
  この場合、他者の主観も尊重することが重要だけど。

というようなことですね。
覚えておこう。

photo credit: La Lince via photopin cc

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