書評

日本のV字回復への処方せんは個人にそのまま当てはまるのであった【書評】クオリティ国家という戦略

小学館
  • 発売日: 2013/01/15
  • メディア: 単行本
  • クリック: 6回
  • この商品を含むブログ (11件) を見る
  • 大前さんの本はいつも
    もっともすぎて「そうですね」としか
    書評の書きようがないのですが、頑張って考えてみました。

    本の概要

    経済大国としての日本
    加工工業国としての日本
    そういう過去の栄光、やりかたを追っても日本の復活はない。
    大国の近隣で特色ある国となり、
    世界中から人やお金が流入する国を作らなければ。
    そして世界へ出ていって勝負できる環境を作らなければ。

    例えばスイス、シンガポール。
    そういった国をクオリティ国家と呼び
    そうなる方法と事例を示す。

    そんな内容。

    じゃどうすればいいのか

    日本はクオリティ国家を目指すとして、じゃあ僕らは今何をすればいいのか。

    他言語を習得すること。
    国にこだわらない、しがみつかない、どこでも生きていける力、考え方を身につけること。
    自由に仕事をする、仕事を作り出すこと。
    社内でしか通用しないスキルじゃないか、チェックすること。
    自分で考えて、これからあるべき姿の政治を支持すること。

    新しい時代にあった自分のありかたを考えた時、
    それを阻害しない、サポートする環境を求めていくと、
    結局このクオリティ国家に行き着く。

    日本が持てる資源とは、結局人材だけだから、
    これからの世にあった人材を生み出す環境を整えねば、
    ということなんだろうね。

    言い変えるならば、

    国のありかたという、ちょっと遠い話ではなく、
    かと言って、国のために何が出来るかというほどの立派な話でもなく、
    身近でリアルな話としてこの本を捉える。
    そうして本書の内容を振り返ってみると
    実は個人としての生存戦略と
    提言されている日本という国の生存戦略が
    非常に近いことに気づく。

    なんか、しっくりきた。

    -書評