書評 考察・意見

どんな状況でも利益をだす個人になるには、どうしたらいいのか?

こんなコロナの状況でも、必ず利益を出すようにするには、どうしたらいいのでしょう?
そんなの、すべての経営者が知りたいですよね。ところがアイリスオーヤマには、それができるそうです。このコロナ禍でも伸びてるんだから、説得力あるよねぇ。

利益を出すポイントを箇条書きにすると、こんな感じ。

・売り上げの半分は新製品でまかなう

・利益の半分は投資に回す。新製品開発や工場設備増強。

・工場の稼働率は常に7割にとどめる(3割は遊ばせておく)

 

詳しくは本を読んでもらうとして、私なりの理解を下記します。

 

売り上げの半分は新製品でまかなう(常に新しい収益源を作る)

アイリスオーヤマっていうと、収納ケースとかペットフードとかかな。そういえば、うちのLED電球、アイリスオーヤマだったな。布団乾燥機も。いろいろやってるんだなあ。なんて思いつきますが。

だけど、まだまだ新製品を作る。売り上げの半分以上を新製品が占めるようにしているそうです。新製品なんて、売れるかどうかわからないのに。普通は定番製品でどれだけ安定した売り上げを維持するか、って考えますよね。

利益の半分は投資に回す(投資をルーティンにする)

設備の増強や、各種情報システムの充実、新製品の開発。必要だと分かっているけど、つい後回しに・・・。経営者ともなれば、後回しなんてないだろうけど、「いつ、どれだけやるか」を判断するのはすごく難しくて大変。判断ミスも多いでしょう。ところが、アイリスオーヤマでは、「利益の半分は投資」って決めてるので、迷わない。ルーティン化してあるから、目先の動向に惑わされてつい判断を誤る、ということがないわけです。これは素晴らしい仕組みじゃないかな。

工場の稼働率は7割(チャンスをつかむ準備は万全)

何があるかわからない。去年の今頃、マスクが足りなくなるなんて、誰が想像したでしょう?アイリスオーヤマは、生産能力に3割の余裕を持たせていることで、いざという時生産能力を1.5倍に上げられる。他社に真似できないスピードで。現に、マスクの需要はもう落ち着いてきてますもんね。

これらの考え方を支える背骨が、「ユーザーイン」という考え方なのですが、それは製品開発に特化した話なので、他の機会に譲るとして…。

僕らはどうすればいいのか

せっかくこの本を読んだのだから、活かしたい。でもいまから、自分が会社を変えるのは難しいし時間もかかる。成功確率も高くない。ならば、上記3点の考え方を、自分個人に適用してみたらいいのでは?

と思いつきました。たとえば、

  1. 利益の半分は投資(投資のルーティン化)
    毎月、5千円分は本を買って読む
  2. 工場の3割は遊び(チャンスに飛びつく余裕)
    仕事を忙しくしすぎない。といっても、仕事を7割しか引き受けないわけじゃない。いま10割でやってる仕事を、7割で出来るよう、常にやり方を改善する。そしてやりたい仕事が出たら、迷わず飛びつく。
  3. 売り上げの半分は新製品(収益の多様化)
    常に新しい収益源を探す。サラリーマンをやってる以上、収益の半分を新しい仕事で、とはいかないけれど、副業を含め、新しい収益源を模索する。流行りのジョブ型雇用というのにも通じますね。

中味はもう少し磨かなきゃいけませんけど、こういう方向でやってみようと思います。皆さんもいかがでしょう。

photo credit: wuestenigel Piggy bank and measuring tape - Dieting concept via photopin (license)

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