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他者に何を仕掛けられても、生き残るにはどうしたらいいのか 書籍「コーポレートトランスフォーメーション」レビュー

 

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ここにひとつの問いがあります。

誰かが起こした破壊的イノベーションに対して、どうすれば後手を踏まずに的確に対応できるか?一度ならず、何度でも。

むずかしい問いですね。しかし、考えなきゃならない。だって、あなたの会社はひとつしかないんだから。あなたの業界に、破壊的イノベーションが起きるとしたら、それは他社からの可能性が高い。単純な計算です。業界内の他社を全部合わせたほうが、数が多いんだから、自社より他社からイノベーションが生まれる可能性のほうがずっと高い。

はじめに

日本全体、成長が頭打ちになってきて、みんながみんな、イノベーションを起こしたいと思っている。だけど実はイノベーションを起こすよりも「イノベーションが起きても対応できるようにする」ほうがずっと役立つわけです。生き残るには。

そのためにはどうしたらいいか?

それがこの本で説明してあることです。

あなたの会社は古いOSで動いている

以下、かなり私の勝手な解釈がありますが、どういう本かとご紹介しますと・・・


いまだに、日本は世界有数の経済大国だと思っている人が多い。そりゃGDPとかの数値だけ見たらそうだけど、新聞とか見てたら、そんな実感は持てないことはわかりますよね。あの国に抜かれた、この国が新技術を出してきた…などなど。日本元気ねーなー、って思うことのほうが多いわけです。

なぜ日本の会社は落ち目に見えるのか。それは、パソコンで言ったらOSが古いから。そうです。日本の会社は、70年代つまり高度経済成長期のOSの上で動いているから、です。

70~80年代はそれでよかったわけです。同じことを、大勢で、均質にやり抜くOS。安くていいものを作るからよく売れて、大量に売るから少しの利益でも、ちりもつもれば…となる。破壊的イノベーションなんてなくて、地道なカイゼンで勝ち続けられた。

しかし、時代は変わった。特に新型コロナで。否応なくすべてが変わり、それに対応しなきゃならない。少品種大量生産なんてもうない。ニーズは多様化し、世の中はどんどん変わる。それにどんどん対応しなきゃいけないのに、今の日本の会社構造(前述のたとえで言う古いOS)は、変われない。ずっと同じものを、少しずつ改善しながら作り続けるのに適した組織構造や文化を、いまだに引きずっているのだから。

ゲームは変わった。いままでの会社構造を捨てろ。粘り強く大幅に作り替えるのだ。

それがコーポレート・トランスフォーメーション。

だと私は理解しました。野球をやってたのに、急にサッカーで勝負しなくちゃならなくなった。だったらチーム編成も、戦い方も、選手の動きも、何もかも変えなくちゃいかんだろう。という話なのです。もちろん、もっと丁寧に書いてありますけど、簡単に言ったらそういう主旨の本です。

※OSに例えたのは私の勝手です。本にはアーキテクチャとして書いてあります。

 

我が社はどうしたらいいか

ただ、会社を作り替えることを目的にしてはいけない。ビジネスの構造(どこで、いつ、何によって儲けるか)を作り替えること。そのために会社構造も作り替えること。なのです。ここを勘違いしている人が、うちの会社にもたくさんいます。
例えば、サブスク。ここ数年大流行りで、今年は少しピークを過ぎた感がありますね。これも、「お客様との付き合い方を変えなくちゃいけないから、課金方法を変える」という話なんですが、課金を変えるだけの会社が多いことと言ったらもう。絶望的なほどです。

サブスクという、ビジネスモデルのたった一部分でさえ正しく理解されてない。会社全体を作り替える主旨を、正しく理解できるのでしょうか?あなたの会社の偉い方々は。

そこで、冒頭に引用した問いを突き付けるわけです。高度経済成長期には、破壊的イノベーションなんてなくて、カイゼン競争だった。ところが今は、破壊的イノベーションという荒波がバンバン訪れる。それらを乗り越えられるように、会社という船を作り替えねばならない。船を新調することが大事なんじゃないですよ、荒波を乗り越えられるようにすることが大事です。くれぐれも誤解のないように、でも危機感を持ってやらなきゃね。

僕らはどうしたらいいか

ここまでで終わっちゃうと、経営者向けの本、ってことになっちゃうわけですが、最終章で「個人にあてはめたらどうなのか」という話が書いてあります。そうです。この変化の時代、個人としてもゲームチェンジに対応して生き残っていく考え方が必要。そしてそれは、会社が生き残る方法と近い部分がある。それはなんとなく分かるけど、具体的に自分がどうすればいいかは、この本をヒントに自分で考えるしかない。自分はどんな価値が提供できて、何が得意なのか。そして何がしたいのか。

そこはまだ、こうして偉そうに書いている僕にも、ぼんやりとしか見えていません。

 

ぜひ、読んでみて下さい。