永遠に生きるかのように学べ

読書、読書、キャンプ。内向的なアウトドア。

会話の「会」にフォーカスした会話の本。会って話すこと レビュー

 

f:id:seazee_htn:20140506222355j:plain

突然ですが、会話の反対語は何だと思いますか?

 

会話の反対は沈黙、じゃない。この本を読んで『会話の反対は伝達』だと思うのです。

 

どういう本か

これは、ひとことで言ってしまえば、どのように会話をしたら良いか、という本です。スピーチ術でも、分かりやすく話す術でもない。会話、つまり1対1。1対1で話すときに、いかに楽しく話すか。その秘訣がちりばめられています。雑談のような本なので、ちりばめたというより、自然と散らばってる感じですが...。でも、一章読み終わるごとに、何かが心に残るんです。

とにかく読んでて楽しい。しかし、考えさせられる。人と人とが会って話すにあたり、もっとも大事なものが示されている。そして読み終わったら、会話に少し自信が持てる。上手く説明できませんが、そんな本です。

会話とは何か

著者はこの本を書くにあたり、たくさんの会話指南本を買って読んだそうです。でもどれもしっくり来なかった。なぜか。

それは本の中で軽く説明されていますが、ここでは私の勝手な解釈を書いておきます。

結局、世の会話本は、会『話』にしかフォーカスしていないのです。『会』をあんまり重視していない。どう聞くか、どう話すかが中心。ところがこの本は、そのタイトル通り、『会って話すこと』にどういう意味があるか、を突き詰めている。なんなら『会って』のほうに比重が置かれているとすら感じます。会っている意味を産み出せるなら、何を話すかはあんまり重要じゃない、というと言いすぎかな。でもそれに近い。逆に言えば「会ってる意味を台無しにしてしまうような話なら、しないほうがいい」とさえ言えます。その例が「自分の都合ばっかり話す」であったりします。なんとなくわかりますよね。

結局、会話というのは「会ってる時間を楽しむ最上な方法のひとつ」でしかない。有用なことを伝えたり、人を動かしたりするなら、それは会話じゃない。伝達です。
それで私は冒頭で、会話の反対は伝達 と書いたわけです。

音楽のライブとか、会って話すこととか、今は「絶対必要なわけじゃない」ものが自粛される世の中になっています。だけど、それらを渇望していた僕らも、確かにいる。再び会って話せるようになった時、より楽しい時間を過ごすため、読んでおいてもいい本じゃないかなと思います。

最後にちょっとビジネス書っぽい話

ここで終わっても良いんですけど、せっかくビジネス書中心の書評ブログを書いている身として、普段ビジネス書を読んでる人にも興味を持ってもらえるような橋渡しをしておきたいと思います。

この本を読んで、「会話って、結局会ってることのほうが重要なのかな~」と考えて、思い出したこと。

メラビアンの法則。ご存じの方も多いと思います。
ざっくり言うと、『人が対面で話しているときに伝わるもののうち、話の内容は7%に過ぎない』というやつです。

この法則、知識としては知っていても、「じゃどうすりゃいいんだよ」って聞かれると…「笑顔で話すとか、あいづち打つとか、人の目を見るとかかな?」という小手先テクニックに行きついてしまってた。でも、そういうことじゃなかった。話の内容は7%にすぎないってことは、逆手に取ろうぜなんて話じゃなく、会ってることに集中しようよ、という話だったのです。
相手を大切に思い、相手との時間を楽しむことを第一に考える。そしたら、話の内容なんかなくても最も大切なことが伝わる。つまり「あなたとコミュニケーションできて嬉しい」ということ。
そのためにどうしたらいいか、を教えてくれるのがこの本だったのです。
正確には著者じゃないので、知りませんけど。

 

ともあれ、これを読んだ人と会話するのが、今から楽しみです。おすすめ。

Free Stock photos by Vecteezy