考察・意見

「プロブロガー」とは何のプロなのか?

結果を出すブログの本ってのを最近よく見かけます。

ブログで結果を出すって何?
読まれる事?
アフィリエイトで稼げる事か?
どうもその両方らしいですが。

もちろん、何のためにブログをやっているかで
何を成果とするかは変わる。
でも基本、何か表現したいからブログをやっているわけで、
つまりブログにおける成果とは、「良い文章が書ける事」が一番でなければならない。

さて、今結構、プロブロガーという人たちがいる。
この点、ちょっと注意しなきゃいけない。

プロ野球選手は、野球をする事でお金をもらっている。
いい成績を出せなければ、もらえるお金は減る。
プロってのは本来、そういう意味だ。

ところがプロブロガーは、ブログの文章に対してお金をもらっているわけではない。
ブログに貼った広告の収入を得ているだけだ。
つまり、書く文章が良いか悪いかは、収入には関係ない。

良い文章を書くと、多くに読まれ、結果的に広告(アフィリエイト)収入が増えるという点はある。
でもそのアフィリエイト収入だって、広告を置く位置で変わったりする。
つまり文章と直接関係するわけじゃない。

ま、それを言っちゃえば、プロの物書きだって、
原稿用紙の枚数なんかでお金をもらっているわけだから
中身が良い文章かどうかは、収入に関係ない、とも言えるけれど。

ただ少なくともプロブロガーは、文章のプロであるわけではない。
アフィリエイトを貼ったブログサイト運営のプロ、であるだけだ。
そこを勘違いすると、中身の薄っぺらい記事が多かったり
いかにもな釣りタイトルをつけたりといった
変な事になるのだと思う。
あるいは読む側からすれば、「プロだから良い事を書くのだろう」と期待しすぎる事になる。

ま、イヤだったら読まなきゃ良いだけなので、それはそれでいいけど
プロブロガーという言葉に対する違和感が、
やっとはっきりしたので、ここへ書いておく。
いつも楽しませてくれるプロブロガーを批判するつもりは全くないけど、
記事に期待しすぎて勝手に腹を立てる自分が時々いるので
自戒を含めてこうやって残しておく、という意味もある。

とはいえ、アルファブロガーと呼ばれる人の中には、
本当にすごい人がいるのも事実。
小飼弾氏のエントリーなんかは、毎回、その視点の独自性と鋭さに敬服する。
ああいうところを目指したい。

かくいう僕は、何のためにブログをやってるかというと
アウトプットの能力を高めるためと、
なにより、僕の考えている事を読んだ人の感想等から、新しい視点を得る楽しみ
そんなところにつきる。

今はまだ、体験した事+考えた事 から抽出した気づきみたいなものを
並べているだけだけど、今後、このブログがどう成熟していくか
自分でも、迷いながら楽しみ。

なんだかんだ言って、どうやったら読まれるか って僕のような者でも考えてしまうので、
それに引っ張られすぎないように、やって行きたいと思います。

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