書評

40歳を過ぎたら三日坊主で良い、らしいけど、1300円もかけて得る考え方ではない。

2013年10月12日

こんな本を読みました。

中心となっている主張は、まあ面白い。

今、ミドルエイジになって普通に会社員やってる人は、
無理に独立とか考えないほうが良いよ。
会社にしがみついて体壊さない程度に仕事しておけば良いんだよ、
そうしながらプライベートでいろんな活動をしてリスクヘッジしよう。

という話。
本文を引用するなら

多くのミドルエイジは、いままで本業第一で生きてきたはずだ。
仕事で成功することが、自分の人生の最大級の幸せだと信じてきただろう。
しかし、それは世の中が勝手につくり上げた幻想だ。

というところが本書のキモ。
まあしかし、それだけ。
正直な所、期待はずれ。
7割がた、ただの説教になっちゃってる。
趣味の話、保険の話、部下育成の心構え、上司とのつきあい方などなど
なんか手当たり次第「こうすりゃいいんだよ」というのの羅列。

今まであまり本を読んでこなかった人にはためになるかもしれないが
そうでなければ、どこかで読んだような話ばかり。
どこかで読んだような話でも、未だに実践できてないから
いろんな人がいろんな所で何回でも同じ話をするんだろうけどね。

まあ、成毛さんの他の本を読んだ事がないので、
この本はこういう軽いタッチなだけかもしれないね。

せっかく電子書籍で出すんだから、
ページ数かせぎのどうでも良い話は無いほうが、
本としての独自性、説得力ともあがるとおもうんだけど。
紙でも出てるから、なかなか現実的には難しいですかね。
紙媒体でこの本買ってたらショック大きかったと思うわ〜。

最後に、この本で覚えておきたいところをひとつ。

才能とは偏りである。

これは至言だと思う。
逆にいえば、他人からおかしいと思われるようなところを突き詰めて行ったら
何かしら才能が見つかるかもしれないってことだ。

まあそんなところで。

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