書評

話の組み立てがうまくなる。脳内で様々な情報がつながり合うスマートノートのススメ

2014年2月28日

これ、読みました。

スマートノートというツール(メソッド?)を通して
岡田斗司夫氏らしい、非常に論理的ながら平易なロジックで、
発想力、論理力、表現力の
必要性からその鍛え方までを説いた本。

何よりその鍛え方が、
理論から具体的なアクションにまで落として説明されていて、
読めば直ぐにこのスマートノートという習慣を始められる。

実際、僕も読み終わったその日からスマートノートを始めてみた。

こういう、新しい習慣を始めようとする時、ハードルとなる事柄はいくつかある。

・何でも手を出してどれも完遂できない、のが嫌だから簡単には飛びつかねえぞ、という気持ち
・三日坊主がかっこ悪いからそれなら始めない方がマシ、という気持ち
・続けるためのコスト
・本当に効果があるのか、という疑い

などなど。

でもこの本は、すごく具体的で気楽に書いてあるので
そのハードルがあっさり下がりやすいのだ。
だってSTEP1は、「毎日、箇条書きで5行書くだけ」ですよ。さすがに初日はやれるよね。5ページとか言われるとしんどいけど。

さらに、
「三日坊主でもいいから、ノート一冊買って、とりあえず書いてみればいいじゃん」
と思える。三日坊主でも、失うものは、ノート一冊。高く見積もっても200円。
この本を読んだ以上、ハードルが低すぎて、もはや、やらない理由がない。

それがたぶん、この本の一番すごいところ。

ビジネス本を読む人はたくさんいるけど、
読んだ内容をアクションに移す人は少ない。
中味がどんなに素晴らしくても、読んだだけでは雑誌と同じ。

アクションに移しやすいというのは、それだけで本の価値が高まると思う。

そういう意味でほんと、一度読んでみるといいです。
このやり方があっている人にとっては
書くこと、そして書きながら新しい考えが生まれる瞬間、それが何より心地よい。

もともと書くことが好きじゃないとしんどいけど。

他には、意外な副次的効果として、ノートを書いて字が少しだけきれいになりました。
たぶん、書くこと自体を楽しんでいるから。
というとわかりにくいけど、
記録が最優先の目的じゃないから、
気が向いたら字の形やバランスなんかも気にしながら書いたりできる。

現代で、ゆっくりと字を書くことって普段ないですもんね。

そんなわけで、スマートノート習慣、お勧めです。1週間ぐらい続いたら、お気に入りのボールペンとか買うと、さらに書くのが楽しくなりますよ。

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