書評

ゲーム理論に興味はあるが、どの本を読むべきか迷ってる人へ

この本、読みました。

ゲーム理論って興味はあったんだけど、
あちこちで断片的に聞くばかりなので
一度ちゃんと読んでみたかった。

そんなところへ、これが電子書籍で安くなってたのを見かけたので
中身もレビューもろくに見ずに即買い。

結果、思ってた内容と全く違ったんだけど
まあまあ良かったので、お勧めします。

まず、これ、小説仕立てです。
(そんなことも知らずに買ってしまった)
リナという若い女性社員が
周りからゲーム理論を教えてもらいながら
経営企画部の社員として奮闘する、というストーリー。

読み始めて、なんだよ小説仕立てかよ、と思ったものの、
このおかげで結構スイスイ頭に入る。
まあ、「マンガで学ぶ歴史」みたいなもんですね。

ゲーム理論の代表的な用語や基本的な考え方、
美味しいところは習得できます。

ただその軽さゆえに、やっぱり物足りない。
これがゲーム理論の全体像はつかめない。
もう一冊、しっかりした本を読むつもり。

そんなわけで、ゲーム理論のイントロダクションとしては、お勧めです。
ゲーム理論のしっかりした本を読み理解するための準備として。
あと、小説仕立てのおかげで、具体的にどんな実践場面で使える理論なのかイメージできる。
イメージできるかどうかって、全てのビジネス理論に共通して重要だよね。
新入社員にドラッカーが響かないのって、イメージできないからだと思う。

逆に言えば
一冊で全てを把握したい人には、勧められないな。

あ、あと、電車の中で読んでてちょっと恥ずかしかった。
リナがどうのこうの、みたいな中見出しがちょいちょいあるのでね。
隣の人に見られて
「いい年してなにラノベみたいなの読んでるんだ、こいつ」
って思われたら嫌だな〜、という。

ま、そんな本でした。

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