書評

「ラクに努力する」なんてことができるのか?

「やってのける」という本を読みました。

やってのける~意志力を使わずに自分を動かす~

やってのける~意志力を使わずに自分を動かす~

これは、いいわ。
どんどん本を買い、しばらく読み返さない本はどんどん捨てていく私ですが、これは本棚にずっと残るでしょう。

帯に書いてあることが、この本の言いたいことを端的に表してます。いわく、

努力できるのも才能?
いえ、努力なんて誰でもできます。

挑戦的ですね〜。

どういう本なのか

ひとことで具体的に言うと、

努力するのに、自制心でやったらだめ。それじゃ続きません。なぜなら、自制心(意思の力)ってのはすり減るものだから。

という話。

そう、自分は意思が弱いからダメだわ〜じゃなくて、意思の力をなるべく使わずに努力すりゃいいだけなのです。

まず、自制心や判断力はすり減る、と知ること。
それが着実な努力をする第一歩。

Facebookのマークザッカーバーグが、余計なことに頭を使わないために、いつもグレーのTシャツにしているなんてのは有名な話ですが、そういうことなんですね。
「やろうかな〜でもめんどくさいな〜あーどうしよ」なんて考えてるだけで
本当に頭は疲れるのです。

じゃ、自制心をなるべく使わずに努力する方法を、
目標のタイプ別、自分の性格別に、あったやり方を
その都度、採用していきましょう。

あとは「こういう人、こういう時には、こんなやり方が良いですよ」という話がずっと続いています。

楽に努力する具体的な方法

具体的には、

・難しくて先送りしてしまうような目標には、「何をすれば良いか」を明確にする。(目標を細切れにし、ちょっとずつ積み上げるアプローチにする)

・誘惑に負けてしまいそうな、強い自制心が必要そうな目標には、「なぜそれをしなければならないか」を意識する。

といった感じ。
この他にも、
・証明型と習得型(負けず嫌いと、マイペース)別、向いている努力のしかた  
・獲得型と防御型(チャレンジャーとコツコツタイプ)別、向いている努力のしかた
など、さまざまな切り口から努力の方法が示されています。

ひとつひとつは、どこかで聞いた話も多いけど、
体系的に整理して述べられてるので、一気に納得できる。正直、ちょっとここでは要約できないくらい、具体的で実践的な話が詰まっています。
ぜひ一読をお勧めします。

これは覚えておきたい

あと面白かったのは、「自制心は伝染する」という話。
誘惑に負けそうになった時、「自制心の強い友人」を思い浮かべるだけで誘惑に負けにくくなるんだって。

そしてもうひとつ、こりゃいい!と思ったのが
「いつやるか を決めるだけで、それを本当にやる確率が上がる」という話。

計画立てるの、結構苦手なんですよね。
「ちゃんと現実的な計画を立てないと」って思っちゃって、計画立てること自体が重荷なのです。
だけどこの本によれば、根拠なんかないテキトーな計画ですら、効果がある。
いつやるか決めないよりも、やる可能性が上がる。

これはぜひ取り入れないと。

以前読んだ、この本を思い出しました。

その科学があなたを変える

その科学があなたを変える

こっちには、「拳を握りしめるだけで、決断力が上がる」とか「腕組みするだけで、粘り強さが上がる」とか書いてあります。
もちろん、ちゃんと実験した結果として、ね。
この2冊の本の中身をあわせて使ったら、なかなか面白いことになりそうです。

これで日頃の生活に無理なく努力を組み込んで、
自分をバージョンアップしていこう。うん。

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