2020年が終わります。大変な年でしたね。
自分のための記事で恐縮ですが、振り返りを記録しておきます。
今年は「拡張された」年だった
自分にとって、今年は、「自分を拡張する」年であったと感じています。
成長じゃないんですよね、拡張。
もう少し詳しくすると、「自分が何を分かってないか、意識できるようになった」と言いましょうか。
象徴的なのは、やはり新型コロナです。誰も知らない、未知のものに対してどう向き合うか。それを考え続けた一年。その中で得たことは…
・今ある情報だけで、反射的に対応することがいかに危ないか
・かといって、いたずらに怖がるのではなく「何がわからないのか」を知覚する
そんなことが意識できるようになった気がします。
例えていうなら、パズル。ふつう人は、目の前にあるピース(知識・情報)がすべてだと思いがち。「パズルを完成させてください」と言われたら、いきなりパズルに取り掛かる。その一方、ピースが欠けていると知ったなら、パズルを組み上げることを放棄しがち。
でも、どちらも、違う。現実というパズルは、ピースはそろっているとは限らないし、足らないからと言って、絵を作らないわけにはいかない。ならば、どうするか。
僕が今年得た答えは
『自分の持っているピースだけでは足りないことを意識しつつ「どこのピースがあれば絵が完成するか」を考えて組み上げる』
です。そうすると、今までとは全く違う大きさのパズルが完成する。こういう考え方を得たことが、今年自分が拡張されたと感じる理由です。
じゃ、なぜ拡張されたのか。新型コロナは題材として重要だったけど、題材に取り組むための考え方(技術)を得たのが大きい。僕にそれを与えてくれたふたつのことについて、以下に紹介します。
1.BBTルーティン
毎日一題、様々なニュースを基に、その将来を考えて、自分なりの答えをネット掲示板に書き込むというもの。この通信教育を始めて、半年経った頃から、拡張されたのを感じるようになりました。
例えば「居酒屋チェーン〇〇の売り上げが下がっています。なぜでしょう?」という問題が出たとします。
今までなら、メニューがどうとか、禁煙喫煙がどうとか、競合がどうとかをすぐ調べてしまっていたでしょう。しかしこのBBTルーティンをやるうちに、「外食産業自体が落ち込んでいるのでは?」「居酒屋業界が落ち込んでいるのでは?」などを最初に疑うようになった。明らかに、考える枠が拡張されてますよね。
2.佐藤航陽さんの本
5年前の本ですが、最近読みました。すばらしかった。佐藤航陽さんと言えば「お金2.0」が有名ですが、それより前の本。たぶん、言ってることが大きすぎて、飲み込める人が少なかったのでお金に絞って書き直した、のが「お金2.0」なのでしょうね。
- 企業が国家のかわりになりつつある
- お金を前提とした経済がずっと続くとは限らない
- 目の前の事象や、自分の感覚に囚われず、世の中の流れから、こうなるだろうという方向を見出す
など。国とかお金とか、”当たり前すぎて、先入観だと思ってすらいなかった先入観” をぶち壊してくれます。これも、考える枠を大きく広げてくれた本です。
そんなわけで、まだまだ発展途上ではあるが、拡張できつつある。
来年は「拡張したことにより何かを成す」年にしなくちゃいけません。どーしよ。
皆様は、どんな一年でしたか?
今年も、読んでいただきありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。
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