書評

マーケティングが進化したら、結局顔の見えるコミュニケーションに行き着いた【書評】マーケティング⒊0

朝日新聞出版
  • 発売日: 2010/09/07
  • メディア: 単行本
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  • 本の概要

    ニーズのある人を集団として捉え、
    製品をいかに届けるかを工夫するマーケティング1.0

    一人の人を分析して欲しいものをレコメンドする
    ONEtoONE評価経済社会の
    発展に伴い、製品そのものではなく
    価値や意義を伝えることを主眼とする
    マーケティング3.0←いまここ

    価値や意義をブランドとして浸透させるには
    消費者はもとより、従業員、パートナー会社、
    株主など全方向のマーケティング(意義の伝道)が
    必要になる。

    また、より価値の高い意義を提供しようとすれば、
    自然と社会問題への関わり、貢献を含んだ事業内容になって行く。
    例えば途上国の貧困、あるいはCO2問題。

    てな話。

    じゃあどう考えるか

    マーケティング3.0とは
    もはやマーケティングという言葉に閉じ込めていいのかというくらい
    広範囲に及ぶ概念になっている。
    ブランディングすら超えて
    コミュニケーションの一部という感じ。
    顧客とコミュニケーションをとる、その話題がたまたま製品だった、くらいの感覚。

    となると、顔が見えることがかなり重要になるんじゃないか。
    Amazonのように
    経営者がフロントマンとして表に立つってこと。
    そう考えるとなんか、小さい企業や個人に有利な土俵になってきている気がする。

    という程度の考察しかできなかったです、すみません。
    正直に言うと、あまり面白くなかった。
    すごく新鮮なコンセプトとかがあるわけではない。
    今の世の中が評価経済社会であることを認識していれば
    さほど目新しい話はなし。

    まあ僕がマーケティングに直接関わる仕事をしてないからかもしれないね。
    コトラー先生の本はやっぱり僕にはあわない、てのが再認識された本でした。
    行動心理学に基づいたマーケティング、みたいな話は大好きなんだけどな。

    あっでも、2010年の本だと思ったら結構すごいです。
    原書はもっと前だろうからなおさら。
    でも今となっては、普通の本かな。

    -書評