書評 考察・意見

ストレスに強い人ってのは、ストレスを感じないんじゃなく解消が上手いのだ。

以前、お盆に出勤したら会社行くのが楽しみになった話を書きましたが。

あれ以来、「普段それほど気になってないストレス源でも、減らすと仕事が楽しくなる」という事が頭の片隅にあります。
つまり「もっと仕事がデキる奴になるためには、ストレスを取り除くのが簡単な近道」という考え。会社で利益を伸ばすのに「売上を上げるよりコストを削減するほうが簡単」てのに似てる。
そんな時、この本を読みました。かなり良かった。

 

何故ストレスなんて感じるのか

鼻が詰まってたら臭いを感じにくいのと同じで「ストレスを感じない体になればいいのに」なんて思ったこともありますが。それは無理。なぜなら「太古の昔から、人間の体に組み込まれた仕組み」だから。
ストレスって現代社会特有のものかと思ってたら、違うんですね。
草原でライオンと出会ってしまったら。逃げる、あるいは戦うために、体は反射的に緊張状態になる。つまりストレス反応をする。そう、ストレス反応ってのは、古来生き抜くために大切なものだったんですね。そりゃなくならないわ。
だけど、いま街を歩いててライオンに出会うことはない。ストレス反応だけが、邪魔者のように持て余されるようになっちゃった。

 

さて、どうしていきましょうか。
順に見ていきましょう。 

 

1.まず受け入れる

ストレスを感じてることがストレス、なんてよくありますから。「なんで俺、こんなちっさいことでイライラしてんだよ」ってさらにイライラする、みたいなね。そういう不毛なストレス蓄積をしないために、まずは受け入れる。「あー、俺ストレス感じてるなぁ。まあ人間だし仕方ないよね」という感じ。

 

2.そして点数をつける

いま感じたストレスは、10段階で何点か。これを採点してみる。これをすると客観視できるんですね。言い方を変えるなら、自己認識。
例えば電車の中で足を踏まれたとする。すぐ採点すれば、「これ3点ね」と認識して置いておける。そうじゃないと、電車降りるまでずっと「くっそ~あのやろう」なんて考えてしまい、ストレスがどんどん大きくなる。この方法、意外に良い。

 

3.次にコントロール、消す

ストレス発散、なんてよく言いますが。
まず、ストレスが解消する方法は人それぞれだってこと。そして点数によっても違う。軽いストレスは軽い解消方法を使って、とにかく溜めない。
そう、ストレスを溜めないってのは、ストレスを感じにくくすることじゃなく、感じたらすぐに解消しておくこと、なんですね。ここ大事。
裏返せば、ストレスに弱い人は「俺ストレス耐性低いからな~、情けない」なんて思う必要ないんです。そりゃ耐性の高い低いは人によって差があるみたいだけど、大事なのはそこじゃない。ストレスをすぐに解消すること。
僕でいえば、ヘッドフォンで好きなロックを聞けば、1曲終わるころには消えてますね、軽いストレスなら。
少し重いストレスなら、とにかく寝れば軽くなるかなあ。

 

そんな自分ならではのストレス解消法を持ちながら、できるならば、ストレス予防が望ましい。

 

4.ストック型ストレス源をフロー型へ変換する

ここからは本の内容ではなく、僕が勝手に考えたことですが。
ストレスにもストックとフローという考え方を適用する。つまり、継続的なストレス源を一時的なストレス源に変換できるなら、そのほうが解消しやすいし、溜まりにくいはず。

例えば、掃除。
毎日あるいは毎週掃除するのがストレスだな~って人。お金で解決しましょう。つまりロボット掃除機を買うってこと。

掃除は定期的にしなきゃならない、継続的なストレス。ところがお金を使うってのは、払う時だけの一時的なストレス。

ほら、継続的なストレスを一時的なストレスに変換できました。
別に最新型の高いやつじゃなくていいじゃない。うちなんかはこれです。

 

 

 

便利さとか、時間の節約とかもあるけど、ストレス源を減らすという意味で高機能家電を解釈するのは、ありですね。

それ意識していこう。ストックストレスのフロー化。
いかがでしょう。

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