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デジタルトランスフォーメーション、本当の意味に気づき鳥肌が立つの巻

 

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デジタルトランスフォーメーション(DX)。
最近、よく聞きますけど、本当の意味、ご存じですか?
経産省のDXレポートには、こんな定義が書かれています。

企業が外部エコシステム(顧客、市場)の破壊的な変化に対応しつつ、内部エコシステム(組織、文化、従業員)の変革を牽引しながら、第3のプラットフォーム(クラウド、モビリティ、ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャル技術)を利用して、新しい製品やサービス、新しいビジネス・モデルを通して、ネットとリアルの両面での顧客エクスペリエンスの変革を図ることで価値を創出し、競争上の優位性を確立すること 

 わかったような、わからないような。でも経産省のせいじゃなくて、IDC Japanの定義だそうです。特に文末、「競争上の優位を確立すること」だって。Transformという単語を辞書で引いたって、「優位性を確立する」なんて意味はないっての。ひどくない?

でも、世間一般では結局、ICTを活用して業績を上げる とあまり変わらない意味で使われていますね。

これずっと違和感あったんですよ。そんなときに、東京大学の江崎 浩先生の講演を聞きました。そしたら、わかったんです。デジタルトランスフォーメーションの本当の意味が。

例えば、これ。


LiVRation概要説明

ライブハウスで、特等席と言えばどこでしょう。ふつう、ステージ前の最前列ですね。ところが、上の動画を見ていただくと分かるように、デジタル技術を使えばステージの上からライブを見られてしまうのですよ。

つまり!
生のライブを見るよりも、デジタルで(VRで)見たほうが良い体験ができる。生の価値を超えてしまっている!!!
僕はロックフェス好きで毎年行きますから、ライブは好きですよ。そんな僕でも「へっVRで見るライブなんてライブじゃねーよ」とは思わない。ステージの上から見られるなんてちょっと惹かれるよなあ。

 

もうひとつ、たとえ話をします。(これは江崎先生の話じゃなく、僕オリジナル)
3Dプリンター、ありますね。あれが各家庭に普及した数年後をイメージしてください。

さてここに、ドラえもんのフィギュアがあるとします。1000円です。そして、3Dプリンターで印刷できるドラえもんの3Dデータも、1000円だとします。

あなたなら、どちらを買いますか?家に3Dプリンターがあるんですよ。

 

ほとんどの人は、フィギュアそのものじゃなくて、3Dデータを買うんじゃないでしょうか。だってデータがあれば、何体だってフィギュア作れるんだから。作るフィギュアの大きさだって思いのままです。

そう。これです。つまり

フィジカルな物体の価値 < デジタルデータの価値

ということになっちゃった。言い換えれば『モノの価値がデジタルに形を変えた=デジタルへトランスフォーム(変形)した』ということなんですね。これが、デジタルトランスフォーメーション、本当の意味ではないでしょうか。

ま、勝手な僕の妄想かもしれませんし、そんな意味で使ったって誰にも通じないから、不本意ながら仕事では、世間一般の定義に沿って使うけどさ。

 

デジタルトランスフォーメーションってのは、そんなちっさい概念じゃないんだよ、ということは意識しておきたいなあ。すっごいことですよこれは。

photo credit: PESSULUS l'enfant et les statues au MOMA (New-York) via photopin (license)