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才能は必要ない。着実に天職を見つける、または仕事を楽しむための方法。ハイパフォーマー思考 レビュー

 

 

今の自分の仕事、天職だと思いますか?
即答じゃなくても、そう言える人は幸せですよね。だけど天職なんてめったに見つかるもんじゃない。見つけられるのは、ごく一部の超ラッキーな人。

そう思っていたのですが、違いました。この本を読んで分かったのです。

どういう本か

ひとことで言うと、「エース級の仕事ができるやつになるにはどうしたらいいか」という本です。しかし、”読むだけで変わる”みたいな小手先テクニックの本ではなく、もっと骨太な本です。骨太と言っても、ぜんぜん難しくはないけれど。
なぜ難しくないか。理論を積み上げた本ではなく、行動を真似しようぜ、という本だからです。各界の仕事ができる人にインタビューしまくって、『この人たちには何が共通しているのか』を抽出している。こうしたら仕事が出来るようになるはずだ、ではなく、仕事が出来る人1000人にインタビューしたら、こんな結論が出ました。という話なんですね。ひとりに注目・分析した本ならいくらでもあるけど、「それは真似できないな…」ってなりませんか。スティーブジョブズやビルゲイツの真似って、する気も起きない。なぜなら「そのやり方が自分に合ってるかどうか怪しい」からですよね。でも、1000人の人に共通する点、ならば、さすがに自分にも当てはまるんだろう。真似するにあたって、自分に合ってるかどうかは悩まなくていい。これがこの本の良いところです。

この本で何が得られるか

仕事ができる人の考え方や行動。ひとつひとつを列挙すると、こんな7点になるそうです。

  1. 「なんとかなる」と思ってやってみる
  2. 柔軟に方向転換する
  3. 自分とは異なる価値観や文化を認め、受けいれる
  4. 仕事を「プレイ」する
  5. 「新たに学ぶこと」から逃げない
  6. 人との縁を大切にする
  7. 物事を斜めから見る

ひとつひとつをこうやって要点だけ読むと、どこかで読んだことあるかもしれません。実際、初めて聞く点というのは私もなかったです。

でもね。染みこみ具合がケタ違い。

「仕事ができる人からこんな話を聞いて、それは別の人も、そのまた別の人も似たことを言っていて、実際、その人たちの行動にはこんな風に反映されているんです」って話とセットなので、説得力が半端ないわけです。

こうしてレビューを書いておいてなんですが、私のこのレビューだけで分かった気にならないほうが良いです。それじゃあ他の本とたいして変わりません。この本のエピソードや実例込みで読むことで、地に足の着いた真似ができるようになるということです。仕事ができる先輩の背中を見て覚えるだけでは、コツをつかむのに膨大な時間がかかるし、かといってコツを言葉で教えられても、それだけじゃ身につかない。コツと実例を同時にインプットでき、明日から実践できる。自分をどう変えたらよいか分かる。そういうことなのでしょう。

何のためにハイパフォーマーになるのか

そもそも私がこの本を読んだのは、仕事ができる人になりたいからでした。別に偉くなりたいとは思わないし、富裕層じゃないけど給料もまあ、ぼちぼち。仕事ができる人になれればそれでいい。でも読み終わって、実は違ったのだと気づきました。
ひと通り読んで、自分がマーカー引いたところを一覧で見直してみたのです。そしたら、前述7項目の4番「仕事をプレイする」に関するマーカーが圧倒的に多かった。
ここでちょっと補足をすると、プレイ(play)には遊ぶという意味もありますよね。したがって「仕事をプレイする」とは、楽しんで仕事をするというような意味です。

そう。仕事が出来る人になるのは、私のゴールではなかった。「楽しく仕事をする」が私の一番したいことで、その方法として仕事が出来る人になりたかったのです。いまさら気づきました。

身に付けるべき思考・行動様式としては4番めだけど、私にとっては4番こそが最重要で、そのために他の6項目がある。

天職を見つけるには

もちろん、人によって何が大事かは違うでしょう。収入を高めるためにデキる人になりたい、という人もいるし、有名になるためかもしれない。だけど楽しく仕事をする、言い換えれば、「今の仕事は自分にとって天職だなぁ」と思いたい人も多いんじゃないかな。楽しいし、高い成果も出せる。そんなん最高ですよね。

今までは、そこに「才能」というものが必要だと思っていた。けれど違ったのです。必要なのは才能じゃなく、考え方と行動のしかた。

ひとつ付け加えると、その場所で頑張り続けようと思える「好き」はあってこそですよ。同じ会社の中でも、営業で頑張れる人と、経営企画で頑張れる人は違うし、本書に出てくる例で言えば、昔のプロ野球 セリーグとパリーグですら、違ったわけです。

ともあれ、天職に当たるかどうかは運じゃなかった。着実に探索して、探し当てることが出来るものだということです。僕ら凡才ですら。これは大きな希望ですね。

そのためには変わり続ける、あるいは学び続け、動き続けなければならないわけですが、天職にあたる幸せさと比べたら、たいした努力じゃないよねえ。

この本、おすすめです。

photo by いらすとや