お役立ち 書評

たった数秒でできる。自分を少しだけ変える方法。しかも科学的に。

この本、読みました。
凄く良かった。

「なりたい自分に、すでになったつもりで行動する」ってのは、古くから言われている。

でも「理想の自分を24時間演じ続けるってのは、しんどいなあ」とか「そうとう想いが強くないとね~」とか思っちゃって、なかなか継続して実行まではいかないですよね。

ところが。

人生変えるほど大げさじゃないけど、ほんの数秒、行動を変えてみるだけで、一時的になら理想の自分になれるんだよ

てなことをこの本は言っています。

なーんだ、そんな本なら今までも読んだよ。
っていう人、ちょっと待って。

この本が他と違って面白いのは、「理想の自分になろう本」じゃないところ。

心理学の話なので、「行動を変えると気持ちが変わる、というのは本当か」ということを、様々な場面、様々な実験を参照してひたすら検証、説明するのがメインなんです。

そこがよくある自己啓発本と違い、信頼できるし面白い。

例えば、数十人集めて、各々むずかしいパズルを解いてもらう。
このとき、腕組みをして考えてもらうグループと、自然な姿勢で考えてもらうグループにわけてみたら、腕組みをして考えた人の方が、長時間粘り強く考えた。腕組みという格好をしたことで、「頑張って考えるぞ!」という気持ちになり、粘り強く考えられるってこと。

そう。
腕組みという「頑張って考えてるふり」をしただけで、実験に参加した大多数の人が本当に頑張って考えちゃうんです。
どこにでもいる普通の人が、ちょっとした行動で自分を変えられちゃうってこと。
それくらいなら、自分にもできそうな気がしませんか?

行動が気持ち(性格)を変えるって、意外に簡単なものなんだ。

成功者の本によくある、「そんなことできるの君だけやろ!」「たまたま成功してるから目立つだけで、みんながそのやり方で成功するわけちゃうやろ!」っていうのじゃないんです。それがいい。

この本読んでから、ダルい朝ほど無理やり、ニコニコきびきび歩くようにしてます。
不思議と、ダルさは消えるんですよ。

人生を変えるためじゃなくていい。
日々の生活をちょっと良くするために、この本読んで実践してみるの、お勧めです。
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■その科学があなたを変える

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