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引っ越しで賃貸の敷金を取り戻すのは結構簡単。国交省ガイドラインを読みましょう。

2013年9月3日

最近、引越しました。
引っ越す時には、当然、今の住居からの退去が伴います。

ひっさしぶりに賃貸からの退去を経験してのノウハウ、結構大事だったので、ここに記録、共有します。

というと分かりにくいですが、
要はいかに正当な敷金を返してもらうか
という話です。

敷金返却って、「知らない者が損をする」世界になってるので、ちゃんと勉強してから、退去の交渉望んだほうがいいです。
知ってると知らないとでは、10万円以上差がでます。

まず、賃貸を出る時の敷金返却については、国土交通省のガイドラインというものがあります。
熟読までしなくても、さらっと読んでおくだけで違います。↓これです。
住宅:「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」について - 国土交通省

一言で言うと「普通に暮らしてて生じるような設備の劣化は、借主に現状復帰の義務はない」ということです。

例えば畳が古くなった、壁紙が入居時より汚れている、などといったものに関しては、借主負担で直すものではありません。

ところが不動産会社は、退去時にこれらの費用をふつーに請求してきます。ちゃんとした不動産会社、良心的な大家、人のいい担当者でも、です。畳や壁紙はおろか、ふすまだの天井だのの費用まで請求してきます。わざわざ天井汚すやつなんているわけないのに、そんな費用までよく厚顔無恥に請求できるなあ、って唖然とします。

ただ、僕が世話になってた大家や不動産会社が悪徳なのかというと、決してそうじゃないんですね。給湯器が壊れたら無償で直してくれたり、植え込みの剪定もマンションまわりの掃除もこまめにしてくれてた。むしろ良心的なほうだったと感じています。

ここで強調したいのは、そんな良心的な人たちですら、おかしい請求をするってことです。
つまり、「ダメもとで請求するだけしてみる」というやり方が業界標準である、ということなんですね。
たぶん請求する当人たちは、いたって普通の手順を踏んでるだけのつもりで、ぼったくりしてる意識なんてカケラもないと思います。

だからこそ、借りる側も勉強して正当な主張をしなきゃいけない、ということ。

僕の場合、最初20万円を超える請求を受け取りましたが、「自分が正当だと思うのは、こことここだけです」って一言言っただけで、請求があっさり5万円になりましたからね…。一声で15万円下がったんですよ。すごくないですかこの世界。

しかもその後、もめることもなく、円満退去。

もちろん、相手に少し花を持たせるために、私が本当に正当だと思う内容よりも少し譲歩して提示しましたけどね。ほんと、情報格差をそのまま利用される世界ですよ。ちゃんと調べて、対等に話をして、正当な支払いに留めるようにしましょう。是非。

よい引越を。

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