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電気通信工事施工管理技士2級 試験に合格した勉強法(実地編)

2021年11月24日

以前、学科編を書いてからめっちゃ時間が空いてしまいました。

合格するには、いつからどう勉強するか?2級電気通信工事施工管理技術検定に合格した方法(学科編) - 永遠に生きるかのように学べ

空いた理由はちゃんとありまして…忙しかった なんて理由じゃなくてね。どう書いたものか、ずっと困っておりました。

結局、実地試験って「教えてもらう」がかなり重要なんですよね。そう書くと身もフタもないですが、できるだけアドバイスは書いておきますのでご心配なく。

工事経験以外の記述問題について

2級は学科と同じ日に実地試験がありますから、大丈夫ですね。学科試験で覚えたことを実地試験でも書けばいいだけです。しかし言葉の説明を書かなきゃいけなかったりしますから、ほんの少し、実地用に勉強しておきましょう。過去問や、問題集を1度解いてみるだけでも違います。私はこれ(の旧バージョン)を使いました。

何が違うって、「こんなこと書いても良いの?」と気づけるところ。
例えば、「機器の電源接続について説明しなさい」という問題があったとします。でもそこで、「え、そこ苦手分野だから勉強してないよ」とビビらない。もちろん専門用語を使えるほうが高得点ですが、ここで答を見てみましょう。

なんと「電気的、機械的にしっかりと接続すること」「接続点に張力がかからないようにすること」なんて書いてある。当たり前やろ!と言いたくなるようなことですね。家庭用コンセントを使うのだって、しっかり差し込むし、ケーブルがピーンと張った状態にならないようにしますよ、そりゃ。でもそんな常識レベルのことですら、書いたら少しは点になるわけです。知っておくだけで大違いでしょ。そんなわけで、さらっとでもやっておくと良いです。

問題集が厚いのでつい、おっくうになりがちですが、例えば電車の中で、1駅分だけやるとか、このタイマーで5分だけやるとか、超短い時間で良いので毎日やるのがお勧めです。週末にまとめて長時間やれる人は良いですが、普通の人は短時間を毎日がお勧め。

工事経験の記述

さてメインの工事経験記述。あらかじめ答を用意していけるのですから、ここをがっちり用意するべきです。うそ書いたらダメですけど。

まず工事経験を選ぶ

願書に書いた工事について、書く方が無難でしょうね。願書に書いてない工事でも合格するのか、あるいは事実確認がきたりするのか、私にはわかりませんが、初年度に(経験を偽る)不正があったようなので、事実確認の可能性は十分あると考えます。無用な疑いを避けるためにも、願書に書いたやつにしておくのがお勧めです。あんまり古い工事はやめたほうが良い、とは言われますが、私はぎりぎり10年前の工事を書いて合格しました。さすがに20年前の経験はダメでしょうが、古さよりむしろ、安全・品質・工程管理についてしっかり書けるかどうか、を基準に、書く工事を選ぶのが良いと思います。

選んだ経験について「合格できる」書き方を覚える

私、普段はサーバーや、コールセンターシステムの構築をやるSEです。しかしその感覚で「工事概要」「品質管理」「工程管理」などを書くと、ぜんっぜんダメな答案が出来上がります。結局、法令に基づいた工事管理ができるかどうか、という審査なので、「定められたやり方に則っています」という書き方をしないとダメなんですね。例えばマイクロソフト プロジェクト(プロジェクト管理ソフト)なんて採点者に通じません。言葉は使ってもいいけれど「ネットワーク図とガントチャートの良いところを取り入れた手法」とか補足を書かないと、バツが付きます。まじか。

とにかく、経験をお作法に則って述べる ということが最重要です。以下、そのお作法について簡単にポイント。ただし、私自身の解釈なので、そこはお気を付けを。採点者でも何でもないので、指導を受けて「こういうことだろうな」と推測したことです。

  • 安全管理とは
    労働者や作業員を事故・災害から守ることです。例えば物が壊れる事故をこう防ぎました、なんて書いてもダメみたいです。
  • 品質管理とは
    ソフトウェアでバグを出さないように、なんて話は的外れです。あらかじめ定められた物品が、欠品や不良品のないように納める管理ということです。鍵のかかる倉庫に入れておくとかね。
  • 工程管理とは
    スケジュール管理です。予定通りの工期に竣工できるよう、どのような管理をしたか。

いかがでしょう。システムエンジニアの感覚で書いてしまうと、ズレそうですね。上記を意識して書いたうえで、できる限り、誰かに添削してもらうのが良いです。誰かって誰だよ?という話になるわけですが、やっぱり通信教育がお勧めです。学科は自分でテキスト買っても十分行けると思いますが、この経験記述の添削だけでも通信教育にしたいところ。

私が受けたのとは違いますが、これも良さそうですので、貼っておきます。何が良さそうって、一般的な通信教育じゃなく、〇〇施工管理技士ばっかりやってるところです。おかげでバナーは「建設機械」とかなっちゃってますが、電気通信工事2級コースもちゃんとあります。

添削コースだけで安いと理想なのですが…「どう書けばよいか細かく指導してくれる」オプションまでセットでの申し込みが多いようですね。まあオプション入れても、私が受けた通信教育の半額以下ですから、リーズナブルではあります。また、添削だとダメ出しだけで「労働者災害についても書くように」みたいなアドバイスで終わるので、 自分が取り上げた工事について具体的にどう書けばいいか? がわからない。このオプションだと「あなたの工事ならこう書くとマルがもらえます」という例示があるようです。これはいいかも。

いつから対策したか

正解の記述がわかれば、あとはそれを何度も書いて覚えるだけです。工事場所なんて、番地まで書くのが理想らしいので、1回じゃとても覚えられませんよ。私は、試験1か月前から、毎週末に1回ずつ「安全管理」「品質管理」「工程管理」について書きました。逆に言えばその程度です。4~5回も書けば覚えます。

皆様もぜひ、合格を勝ち取ってください。健闘を祈ります。

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