
こんな本を読みました。なかなか良かった。
どんな本か
人生は長い
人生は長い。それなのに、皆急いで結果を出そうとしすぎて、結果が出ないとすぐあきらめる。
それって、世の中に流されすぎでは? もっと長い期間で捉えれば、そんなにすぐ結果が出なくても、じっくり取り組み続けられるのに。
そんなに短い期間で考えちゃうなんて、目まぐるしく変わるビジネス界隈に騙されてるだけだって。じっくり取り組めば、寄り道だって出来るし、失敗からやり直すことだって出来る。なのに短距離走みたいに思ってるから、数年で何度か失敗しただけでやめてしまうんだ。長くやってりゃ、奇跡だって起きるし、思ってもいなかったようなところへたどり着ける。
だけど人生は短い
だけど人生は短い。目先の頼まれごと、本当に大切じゃないことにかまけて、やりたいことを先延ばししてる暇はない。
なんてったって、結果が出るまでには10年20年かかるんだから。ただ忙しいだけで満足してないで、しっかり考える時間を取って、何が大事か、何がしたいのか、見つめ直すんだ。そして今すぐ準備を始めるのだよ、諸君。
まずは、大事じゃないことを断ることから始めようじゃないか。
というような話。長くじっくり取り組むけれど、どうでも良いことをやり続けてる時間はないよ、ということです。
ひとつひとつは、そんなに目新しい話じゃない。でも、「長く考えるけど、したくもないことをしてる時間はない」って、その組み合わせはちょっと新しいな。
あと、「お前ら、すぐ結果が出ると思いすぎ!」と言われると、確かにそんな気がする。
うん、じゃあ分かってるふりしないで、この本の言うとおりやってみようじゃないか。この本には、大きな考え方や方向性だけじゃなく、具体的な小技もちゃんと書いてあるし。
と思えるような本です。
細かいところがビシバシ刺さる
この本の言う通りやってみよう、と思える理由は他にもあって、書いてあることがちょいちょい刺さるんですよね。激しく納得する。いくつか挙げてみると
ロングゲームの大前提は、「現状の犠牲者にならない」ということ
今が夢の最中なら問題ない。でも、夢を置いといて現状の処理に手一杯になってんのなら、まずい。どうですか。結構刺さる人、多いんじゃないかな。
「自分はどんな人間になりたいか」を問いかける
これ、今まで読んだ本にだって書いてあった。でも現状に流されてすぐ忘れちゃう。忙しいと特にね。だから時間を確保することが大事。
で、ここからは本に書いてあったわけじゃないですが、この時「職業や、ポジションや、定量的なもので考えない」てのが大事だと思います。自分の価値観を突き詰めるってこと。これは若い時には難しいし、若い時はポジションや職業を目指しても良いと思うので、ミドルエイジならではのポイントかも。
優秀なプロフェッショナルがはまりやすい罠がある。それは、自分が得意な活動をひとつ選ぶと、永遠にそれをやり続けてしまうことだ。
これ、耳の痛い人多いのでは。かく言う私も、コンタクトセンターのSEというのに固執してた。管理者になってそこから外れると、なんか引退勧告されたような気分になったのを覚えてます。なにくそと、今度はプロジェクトマネジメントに固執してしまった。たぶん、今も固執してる。でもこの指摘を目にしてハッとした。現状の犠牲者になっていないか?過去の栄光にすがっていないか?過去の経験は糧にはなるけど、その延長線上に何かを築く縛りで考えてるのでは?
周りに認められるエキスパートになるには、コンテンツを創造し、社会的承認を獲得し、ネットワークを築くこと。
ここだけ、引用じゃなくて要約ですが…自分の甘さを痛感した指摘。3つのうちどれか欠けてても、そのうちチャンスが転がってくると期待してないか?苦手とか言ってるのは、夢を追うことから逃げてるだけ。急がなくていいし、自分のやり方でいいから、3つとも頑張ること。
私が一番苦手なのはネットワーク(人脈)づくりです。なんで苦手って、その人自身じゃなくて、その人の持つ地位や社会的影響力めあてに近づくように感じるから。でも、人脈作りじゃなくてサークル活動とか、興味のあるコミュニティならスッと入れるでしょ。
けっきょく、長期を見越した人脈作りだったら、コミュニティ感覚でいいんです。短期的な目的じゃなくて、本当にその人に興味を持ち、一緒に楽しみ、コミュニティへの貢献を考える。そして、そのうちほんの一部がたまたま、巡り巡って良いことになる…場合もある。
本当に何かにつながる人脈なんてほんの少しなのだ。すぐ役立つ、もれなく役立つ効率100%の人脈なんて作ろうとするから引け目を感じるし、おかしいことになる。というわけです。
…と考えると、つながった人を大切にする。かつ、新しい人とつながることを恐れない、おっくうがらない。てことなんだろう。それって、人脈づくりというより、ただ友達を増やすようなもんですね。
何歳になっても、新しい人、面白い友と会うのを面倒がらずにいきましょう。
「できそうなこと」ではなく、「本当に興味があること」を目標にしよう
CanとWillとMustの重なるところ、という話はよく聞くけれど、ロングゲーム的には間違いなのです。なぜなら、長い期間をかける前提なら、Canはあとからでも身につけられるから。当然、Mustなんて気にしない。Willを強く、大きく持つ。
この本に限らず、本読んですぐは、「なるほど〜!」って思うけど、その刺激は長続きしない。実際人生は長い ってことは忘れがち。人はいつか死ぬ、なんて当たり前のことも、忘れがち。てことは、ロングゲームについての気づきは忘れがち。
というわけで、忘れないようにここまで、メモしてみました、私のために。この本を読んだことがある方、他の皆様のためにもなるといいな。
ゲームセットはあなたが思うよりずっと先にある
ところで、なんでこの本が今の私にめちゃ刺さったか。書いてある内容はその通りだけど、それに加えて、今の私が、自分に少し停滞感を感じてるからだと思うんです。ミッドライフクライシスという言葉があって、それに自分も当てはまるなあと、ここ2年くらいもがいてたし、このブログでも「ミッドライフクライシスに効く本」という紹介のしかたが増えてると思います。
でね、ミッドライフクライシスって、結構自分の無力感を伴うんですけど、その無力感に下の文がぴたっと来たんです。
人生には収穫のための時期がある。とはいえ、その時期は永遠には続かない。どんなに成功している人でも、ある時点でそれを悟り、また新しい挑戦に向かっていく。
そうなんですよ。行き詰まって停滞してるんじゃなく、収穫時期が終わっただけ。
今まで、一度成功した人って、そのまま上昇気流に乗ってると思ってた。だけど違う。いま、あなたが、そして私が、第一線を退いたように思っていても、それはあなたが衰えたとか、あなたの価値が下がったとか、もう必要とされないとかじゃないんだ。上昇気流に乗り損ねたのではなく、収穫時期が過ぎただけ。新たな挑戦をする時期なんですよ。
キツめに言い換えるならば、今の自分をオワコン化する勇気を持つってことです。
別に、あなた自身が終わったというわけじゃないんです。だってロングゲームの途中なんだから。
セカンドキャリアとか、セカンドライフなんて言葉に騙されてた。ファーストキャリアが終わったなんて、誰が言った?世間一般を当てはめてるだけなんです。
そういう考え方を持てるのが、この本の一番いいところ。
今の自分、野球で言ったら1試合目の八回裏だと思ってたけど、まだ五回表なのかも。1試合目のゲームセットが近いと思ってたけど、ピッチャー変わっただけかも。
さっそく、ロングゲームに取り組もうじゃありませんか。おすすめ。